こんにちは。
28歳フリーター(兼ニート)、椎間板ヘルニア持ちの梵(ぼん)です。
この記事では私のようなフリーター、ニートの方々向けに、ハローワークで職業訓練校に応募する方法を簡単に解説していきます。
ハローワークの場所によって若干の違いはあるかも知れませんが、大まかな応募方法は同じですのでご安心ください。
職業訓練校へ応募する流れや「そもそも職業訓練校って何?」ということなども出来る限り分かりやすく解説していきますので、これから職業訓練校に通おうか迷われている方の参考になれば幸いです。
職業訓練校とは何か
職業訓練校とはその名の通り、就職する前に自分が希望する職種の技能や知識を習得出来る専門学校のこと。
職業訓練には主に離職者訓練(公共職業訓練)と求職者支援訓練の2種類があります。
離職者訓練(公共職業訓練)は雇用保険の受給資格のある方(正社員などのフルタイム労働者、そのほか一部のパートタイム労働者など)になります。
一方、求職者支援訓練は雇用保険の受給資格のない方(主婦やフリーランスなど)を対象にしています。
私のようなニートやフリーターは雇用保険の受給資格がないので求職者支援訓練に分類されます。
分かりやすく図にするとこうなります。
離職者訓練(公共職業訓練) | 求職者支援訓練 | |
---|---|---|
対象者 | <雇用保険の受給資格あり>
|
<雇用保険の受給資格なし>
|
訓練期間 | ・3ヶ月〜2年 | ・2ヶ月〜6ヶ月 |
実施機関 |
|
・民間事業者(厚生労働大臣が認定) |
コース |
|
|
主な給付金 |
<雇用保険の求職者給付>
|
<職業訓練受講給付金>
ジョブメドレーから引用 |
この記事では図の右側に属する私のようなニートやフリーターなど雇用保険の受給資格がない人向けに解説していきます。
職業訓練校の応募資格
職業訓練校(求職者支援訓練:図の右側)は誰でも応募出来るかといえばそうではありません。
応募するには以下の全ての条件を満たす必要があります。
- ハローワークに求職の申込みをしていること
- 雇用保険被保険者や雇用保険受給資格者でないこと(ニート、フリーターなど)
- 労働の意思と能力があること
- 職業訓練などの支援を行う必要があるとハローワークが認めたこと
一番重要なのが一番上です。
職業訓練校に応募するには必ずハローワークに行かなければならないのです。
ハローワークに行き求職者登録をして相談員に相談してようやく職業訓練校に応募することが出来ます。
応募するには簡単な職歴や受講理由を書く受講申込書を作成する必要がありますが、この受講申込書は相談員の受付印が無ければ提出出来ません。
受講する意思や理由を相談員に伝えないと受付印がもらえないので注意しましょう。
何はともあれお近くのハローワークを足を運んでみてください。
別記事でも解説していますが、ハローワークはとても便利で利用価値が高いので職探しで困っているなら行った方がいいです。

職業訓練校は授業料が無料
職業訓練校の最大の特徴は授業料が一切かからないこと。
普通の民間の専門学校だと年間100万円とか200万円の授業料と入学金など多くの費用がかかりますが、職業訓練校は国の機関(厚生労働省)なので授業料が一切かかりません(1年を超える長期の訓練校だと有料になる場合もあります)。
かかる費用はテキスト代(1万円くらい)と学校への交通費くらいです。
資格試験を受ける場合は実費ですがそれでも年間100万円の授業料がタダになるのはとても魅力的ですよね。
しかし職業訓練校が無料ということについては意外と知らない人が多いのが現状です。
せっかく毎年多くの税金や年金や保険料を納めているのにこういう制度を利用しないのは損でしかありません。
私はこの事実知った次の日すぐにハローワークに行って職業訓練校に通いたいと相談しました。

求職者支援金がもらえるかも
ここでは詳しくは解説しませんが、ある一定の条件を満たせば職業訓練期間中に毎月10万円もらえる求職者支援制度を利用することも可能です。
こんな素晴らしい制度があるのに知らない人が多いのは悲しいですね。
給付金の支給要件
ちなみに給付金にはちょっと厳しい支給要件があります。
- 本人収入が月8万円以下
シフト制で働く方などは月12万円以下 (※) - 世帯全体の収入が月40万円以下(※)
- 世帯全体の金融資産が300万円以下
- 現在住んでいるところ以外に土地・建物を所有していない
- 訓練の8割以上に出席する(※)
(病気や仕事など以外の理由で訓練を欠席した場合、給付金は日割りで支給します) - 世帯の中で同時にこの給付金を受給して訓練を受けている者がいない
- 過去3年以内に、偽りその他不正の行為により、特定の給付金の支給を受けていない
給付金の申請には以上の全てを満たすことを証明する書類を提出する必要があります(全ての銀行口座の残高など)。
実家暮らしで親と同居している場合は、親の銀行口座なども提出しなければならないとのことですなのでちょっとハードルが高いですね。
ちなみに私は収入は全然ありませんが、実家暮らしなので支給の対象外でした。
一人暮らしで収入も貯金もあまり無い方は対象となる可能性が高いのでハローワークの窓口で相談してみましょう。
給付金の支給額
毎月10万円に加えて1か月ごとに職業訓練受講給付金(訓練受講手当、通所手当、寄宿手当)も支給されます。
訓練受講手当 | 月10万円 訓練を受講している期間について、1か月ごとに支給します (例:3か月の訓練の場合の支給額:10万円×3月=30万円) |
通所手当 | 訓練施設へ通所する場合の定期乗車券などの額(月上限42,500円) |
寄宿手当 | 月10,700円 同居の配偶者、子および父母と別居して寄宿(訓練施設に付属する宿泊施設やアパートなど入居)する場合で、通所のための往復所要時間が4時間以上など、住居の変更が必要とハローワークが認める場合に支給します |
10万円に加えて交通費ももらえるなんて至れり尽せりですね。
職業訓練校に応募する方法(流れ)
ここからは職業訓練校に応募する流れをざっくりと解説していきます。
STEP1 ハローワークに行く
職業訓練校に行くにはまずハローワークで求職申込みをする必要があります。
ちなみに求職申込みは自宅のインターネットからも出来ます。
ハローワークにあるパソコンからも出来ますが事前に申込み手続きをやっておけばスムーズです。
結構入力する箇所が多いので10分~15分くらいはかかると思います。
求職申込みが終わるとハローワーク受付票を発行してもらえます。
ハローワークに行く時は毎回この受付票が必要になるので忘れずに持っていきましょう。
STEP2 事前見学会に参加する
基本的にどの訓練校も事前見学会を行なっているので、なるべく参加しておくのをおすすめします。
パンフレットやネットの情報だけでは実際の雰囲気やどういう講師がいるのかはわからないので、実際に訓練校に行ってみて自分がここに通うことをイメージしましょう。
ネット情報では評価が高くても自分に合わないということはよくありますので、やはり実際に足を運んでみるのが良いでしょう。
ちなみに私はヘルニア持ちで長時間椅子に座っていられないので、教室にある椅子がどんな感じなのかを見るために見学会に参加することもありました。
座りやすい椅子、座りにくい椅子などを確認しておかないと後々大変なことになりますからね。
STEP3 受講申込書に記入する
事前見学会に参加し、訓練校が決まったら再度ハローワークに行きます。
窓口の相談員に自分が受講したい職業訓練校を伝えると受講申込書(様式C-1)をプリントアウトしてくれます。
受講申込書は全部で3枚あります(第1面〜第3面)。
受講申込書には
- 希望する訓練コース
- 住所、氏名、生年月日
- 職歴、職業訓練受講歴
- 免許、資格
- 職業訓練を希望した理由
- 現在の求職活動
- 就職希望
について記入します。
受講申込書には顔写真が必要なので駅にある証明写真機などで事前に写真を撮っておくと楽です。
これは私の証明写真です。
ちなみにこの受講申込書は後で職業訓練校に提出することになるので、なるべく丁寧に記入しましょう。
私はてっきりハローワークに提出するものだと勘違いしていて、かなり雑で読みにくい字で書いてしまいヒヤヒヤしました。
訓練校の選考の時に使われるので企業に提出する履歴書だと思って真剣に書いた方が良いでしょう。
STEP4 職業訓練校に自分で連絡する(重要)
受講申込書を記入してハローワークに持っていくと「受付印」がもらえます。
受付印をもらった後は速やかに職業訓練校に自分で連絡して、選考の日時や事前見学会などの予約をする必要があります。
ハローワークはあくまで職業訓練校を紹介してくれるだけなので、連絡などは全て自分でやる必要があります。
受付印をもらっただけで満足して連絡するのを忘れてしまうと訓練校には通えませんので注意しましょう。
出来れば受付印をもらった直後にその場で訓練校に連絡するのがおすすめです。
電話しか対応していない訓練校もあればメールもOKという訓練校もありますので、各々の訓練校で確認しましょう。
STEP5 面接(面談)・試験を受ける
事前見学会に行って職業訓練校が決まればいよいよ選考です。
選考日時なども自分で訓練校と連絡を取って決めるので忘れないようにしましょう。
ちなみに選考には面接(面談)、試験などがありますが、ほとんどの場合は面接(面談)だけです。
面接と言ってと企業の就活面接ではなく訓練校の入学面接なので、定員がオーバーしているなどの場合を除いてはすぐに落とされることはありません。
しかし職業訓練校の目的は求職者を就職させることなので以下のような方は面接で落とされる可能性があります。
こういう人はあんまりいないと思いますが1つでも当てはまりそうだったら気をつけた方が良いでしょう。
まとめ
今回は私のようなフリーター、ニートの方々向けに、ハローワークで職業訓練校に応募する方法を簡単に解説しました。
職業訓練校に応募する流れをもう一度まとめます。
何はともあれまずはお近くのハローワークに行って相談してみるのがおすすめです。
相談員は基本的に優しいので20代・30代ニートが来ても丁寧に対応してくれます。
前述したように職業訓練校は無料で通えるのでこれを利用しない手はありません。
ちなみに私はWEB関連の職業訓練校に応募しました。

WEB業界は今後も成長を続けていくし人手不足なので「自分が何をしたいのかわからない」という方はとりあえずWEB業界を目指してみてはどうでしょうか。
コメント