つい先日(4月5日)アメリカ・ニューヨーク州の新型コロナウイルスの感染者が10万人を超えました。
1日1万人単位で感染者が増えており、入院患者数も合計1万4810人となりました。
死者数はほぼ3000人を超えている状態です。
恐ろしくて言葉が出てきません。
どこの国の首相(大統領)も口を揃えて「これは戦争だ」と発言していますが、まんざら的外れではありません。
人類に対するウイルス・病原菌の攻撃は歴史上何度もありましたが、その度に人類は抗体を作りワクチンを開発することでなんとか生き延びてきました。
地球上には70億人以上の人間がいるわけですから、今回の新型コロナウイルスで全滅することははずあり得ません。
しかしそれなりの犠牲者が出ることは覚悟しなければなりません。
しかもその犠牲者が自分の周辺から出ることも十分考えられるのです。
この戦争の特徴は地球上の全ての人間に攻撃が向けられている点。
誰だって等しく感染するリスクがあり、周辺の人を巻き込んで感染を拡大させるリスクを持っています。
東京都内の感染者は4月4日の朝で891人となり、欧米各国と比べると異常に少ないことがわかります。
コロナウイルス関連死者数も23人と比較的少ないことからもわかるように日本の状況は少なくとも現時点では欧米よりも安定していると言えます。
よく「日本はPCR検査をしていないから感染者数が少ないだけ」と言われますが、死者数が少ないということはやはり感染者数も少ないと考えるのが妥当です。
感染者数が少ない要因は「日本人の生活習慣や文化の影響が大きい」と言われています。
みんな普通に電車通勤で仕事に行っているし、スーパーにも生活必需品は残っています(マスク以外は)。
しかし、ひとたびオーバーシュート(感染爆発)が起これば東京もニューヨークと同じ状態になる可能性はあるので、油断は禁物です。
京都大学の山中教授も「このまま終わると思えない」と強い危機感を示しています。
感染者がこのまま増えていけば病床が足らなくなり、医師が足らなくなり、人工呼吸器が足らなくなり医療崩壊が起こります。
医療崩壊が起これば他の病気で入院している人にも影響が出るし、外来も止まってしまいます。
そうならない為にも一人一人がしっかりと不要不急の外出を控え、なるべく人に会わない状態で抗体を作ってしまうことが重要です。
まさに自分がこの社会を構成する一人であることを自覚しているかどうかを試されています。
法的根拠が無いとしても共同体全体のことを考えてくれるかどうかが試されています。
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